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 血管内治療グループ
  血管内治療とは
血管内治療とはカテーテルと呼ばれる細い管を通して血管を詰めたり、逆に拡張するなどして行う低侵襲治療の一つです。
この領域の治療についてはEVT(Endovascular Therapy)IVR(Interventional Radiology)という呼び方をすることがありますが、VTはその名のとおり血管内治療のことを指します。これに対してIVRはより大きな範囲を指す言葉で、画像診断に用いる技術を応用した低侵襲治療を指し、大きく血管系IVRと非血管系IVRに分けられます。当グループでは非血管系IVRも取り扱っているため、“血管内治療グループ”ではありますが、“IVRグループ”と考えていただければ幸いです。
通常、心臓インターベンションは循環器内科で、脳血管インターベンションは脳外科または放射線科で、その他の胸部、腹部、四肢、末梢は放射線科または各科で行いますが、当グループは各診療科の協力を得て、院内横断的に様々な領域の治療を行っています。
 
治療内容の解説はこちら 
 治療実績 (H27年度まで) 

当グループでは子宮筋腫に対するUAEを産婦人科と連携しながら行っております。治療内容の詳細はこちらをご参照ください。また、治療を希望される場合やご質問は産婦人科外来担当医にご相談ください。
 
 特 色
平成20年9月に発足した当グループは診療科横断的な診療グループとして、脳神経外科領域を除く全診療科の疾患を対象に、当該科の専門医と協議しながら患者様に最適な治療を提案することを掲げて活動しております。おかげさまで今年の秋で発足してから9年目を迎えることになります。これもひとえに先生方のご理解とご協力の賜物と心より感謝申し上げます。
症例数の推移は別表の通りですが、この1年間に当グループが関与した治療は400例を大きく越えて増加傾向にあります。症例数の多い項目を中心に、いくつかご紹介したいと思います。

【診療の状況】

昨年度の大きな出来事としてはハイブリッドカテ室が完成し、運用が開始されたことがあげられます。ハイブリッドカテ室とは、手術が可能な血管造影室のことで、特に大動脈疾患や末梢動脈疾患など血管系の治療に大きな威力を発揮します。

当院では腹部大動脈瘤および胸部大動脈瘤に対する大動脈ステントグラフト内挿術(EVAR、TEVAR)を数多く施行していますが、より複雑で難易度の高い症例も多くなっています。こうした症例では、ステントグラフトとバイパス手術を組み合わせるハイブリッド治療が必要となる場合があります。ハイブリッドカテ室完成前は、カテ室から手術室に移動して行うなど、非常に手間がかかっていましたが、ハイブリッドカテ室が完成してからは、一期的な治療が非常に容易になりました。
また当院のハイブリッドカテ室は救急外来(ER)に隣接しているため、腹部大動脈破裂などの緊急症例にも対応が容易となりました。実際のところ緊急EVARや緊急TEVAR症例も多く、今後はこのような緊急症例に対して、より迅速な対応と確実な治療結果を残せるようにスタッフも含めたレベルアップを図ってまいります。

透析シャントへの治療は前年度に比べてさらに症例数が増加しました。通常のシャントPTAだけでなく、中心静脈の狭窄や閉塞に対するカテーテル治療や長期留置カテーテル(テシオカテーテル)の症例が他施設との大きな違いと考えています。担当する腎臓内科の郡司医師は新規のシャント造設からシャントPTAや中心静脈病変までこなすシャントに関するエキスパートです。最近ではシャント関連の研究会等で指導的な役割を担うようになっています。それぞれの治療の長所短所を熟知し、最適な治療を迅速に対応することで、他施設で対応困難な症例であっても患者さんの不安を解消すべく取り組んでおります。

末梢動脈疾患(PAD)については疾患に対する理解も深まり、透析施設も含めて非常に多くの先生方からご紹介いただいております。新しい治療デバイスを県内で最初に導入するなど実績を重ねていますが、さらにハイブリッドカテ室を利用して、今まで対処ができなかった症例でも治療が出来るようになりました。この県央地区において、PADに対して最も多くの治療選択肢を提示できる施設として、これからも積極的に取り組んでまいります。

ドクターカーおよびドクターヘリを有する当院には、外傷患者も多く搬送されてきます。特に多発外傷では出血のコントロールは重要で、カテーテル動脈塞栓術(TAE)はこのような状況で威力を発揮します。院内でTEAを行える術者も徐々に増えてきており、今後も救急科と協力しながら、重症患者でも、より迅速に対応できるように体制の強化を図っていきます。

以上、当グループの活動についてご報告いたしました。これからも病診連携を推進し、地域医療に少しでも貢献できるよう、微力ながら努力する所存です。今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

水戸済生会総合病院 血管内治療グループ
千葉義郎 海老原至 東和明 菊地斉 福井大治郎 樋口基明 郡司真誠 
川原有貴 後藤淳一 遠田譲


【ご紹介の際のお願い】
・診療科がはっきりしている場合は、該当する科の外来へご紹介ください。
・それ以外は血管内治療外来での予約診療となります。
 地域医療連携室にご連絡ください。
・画像検査等のデータはご持参いただくか、出来るだけ事前に地域医療連携室宛に郵送 をお願いします。
・透析シャントトラブルについては腎臓内科医師に直接ご連絡ください。
・緊急症例については可能な限り対応いたします。病院に直接ご連絡ください。

 対象となる疾患
消化器領域
肝臓癌に対する肝動脈塞栓術(TAE)
転移性肝癌に対する動注リザーバー造設
化学療法用の中心静脈ポート造設
門脈圧亢進症に対するバルーン閉塞下逆行性経静脈性塞栓術(BRTO)
門脈圧亢進症における脾動脈塞栓術(PSE)
消化管出血に対する動脈塞栓術
循環器領域
閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療(バルーン拡張術、ステント留置術)
腎動脈狭窄症に対するカテーテル治療(ステント留置術)
鎖骨下動脈狭窄症に対するカテーテル治療(ステント留置術)
胸部、腹部大動脈瘤に対するステント内挿術(TEVAR、EVAR)
各種動脈瘤に対する塞栓術
急性肺血栓塞栓症、深部静脈血栓症に対する下大静脈フィルター留置術
急性肺血栓塞栓症に対するカテーテル治療
急性深部静脈血栓症に対するカテーテル治療
透析関連領域
シャント不全に対するバルーン拡張術
鎖骨下静脈狭窄症に対するバルーン拡張術
長期留置カテーテル(テシオカテーテル)留置術
呼吸器領域
上大静脈(SVC)症候群に対するステント留置術
喀血に対する気管支動脈塞栓術(BAE)
気管ステント留置術
産婦人科領域
子宮動脈塞栓術(UAE)
産科危機的出血に対する動脈塞栓術
前置癒着胎盤に対する内腸骨動脈バルーン閉塞併用帝王切開術

当グループでは子宮筋腫に対するUAEを産婦人科と連携しながら行っております。治療内容の詳細はこちらをご参照ください。また、治療を希望される場合やご質問は産婦人科外来担当医にご相談ください。
その他
副腎静脈サンプリング
外傷に対するカテーテル塞栓術
膀胱癌に対する動注療法
CT下バイオプシー
腫瘍切除術前の動脈塞栓術
お問い合わせ先 水戸済生会総合病院 地域医療連携室
TEL 029−254−9067  FAX 029−254−1637
 
 
 
 医師紹介
 
  グループ長  
  千葉 義郎 (ちば よしろう)  
 所属学会・認定資格
日本内科学会 認定総合内科専門医・指導医
日本循環器学会 専門医
日本心血管インターベンション治療学会 専門医
日本インターベンションラジオロジー学会 専門医
ステントグラフト指導医(胸部・腹部) 
日本脈管学会 脈管専門医
日本不整脈学会
ICD認定医
CRT認定医
死体解剖資格 
 担当領域
虚血性心臓病、閉塞性動脈硬化症、腎動脈狭窄症、肺血栓塞栓症、動脈瘤に対する塞栓術などの循環器領域の他、消化器領域(特に肝細胞癌に対する肝動脈塞栓術、中心静脈ポート増設)や呼吸器領域(上大静脈症候群に対するステント留置、気管支動脈塞栓術)など幅広く担当しています。

  グループ長代行  
  海老原 至(えびはら いたる)
 所属学会・認定資格
日本内科学会 指導医
日本腎臓学会 専門医
日本透析医学会 指導医
 担当領域  透析患者のシャントトラブル

  東 和明 (あずま かずあき)
  樋口 基明(ひぐち もとあき)  IVR学会所属
  郡司 真誠(ぐんじ まさのぶ)
 
 
  非常勤顧問
  遠田 譲 (とおだ じょう)
 所属学会・認定資格 東京女子医大八千代医療センター 画像診断・IVR科診療科長
日本医学放射線学会 専門医
日本インターベンショナルラジオロジー学会 専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
 担当領域 冠動脈を除く全身を幅広く担当しますが、特に門脈系へのインターベンションも対応可能

サポートスタッフ
  【消化器内科】
   仁平 武、柏村 浩、渡辺 孝治
  【循環器内科】
   村田 実、大平 晃司
  【心臓血管外科】
   倉岡 節夫、篠永 真弓
  【消化器外科】
   高久 秀哉
  【整形外科】
   生澤 義輔、野村 真船、秋山 義人
  【救急科】
   須田 高之、遠藤 浩志、福井 大治郎
  【形成外科】
   芳賀 康史
 
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